こんにちは!スローです。
僕は昨年末に脱サラした40代男性です。
元 広告営業マンです。
僕は今現在、9銘柄に投資しています。
6銘柄=ETF、3銘柄=個別株になり、全9銘柄のうち8銘柄は米国株です。
ETFの運用は精神的にも楽で、投資成績も堅調に伸びています。
投資しているETFの6銘柄のうち3銘柄は高配当ETFで、投資金額順で並べると「VYM」「HDV」「SPYD」です。
今回は高配当ETFの「SPYD」の紹介とその運用結果を公開します。
まず最初にSPYDとは
SPYDとはVYM、HDVに並ぶ高配当の代名詞的なETFで、日本での正式名称はSPDR ポートフォリオS&P 500 高配当株式ETFといいます。
アメリカのステート・ストリート社が2015年より運用している比較的新しいETFです。
ステート・ストリート社はバンガード(VYMを運用)、ブラックロック(HDVを運用)と並び、世界三大ETF運用会社のひとつとなります。
ここでSPYDの詳細です。
運用会社 ステート・ストリート(アメリカ) 正式名称 SPDR Portfolio S&P 500 High Dividend ETF (SPDR ポートフォリオS&P 500 高配当株式ETF) 設定日 2015年10月 経費率 0.07% 直近配当利回り 3.98% *2021年6月現在 配当時期 3月、6月、9月、12月の年4回 セクター 金融、不動産、エネルギー、など 構成銘柄上位10社 2021年6月現在
構成銘柄上位10社
- シーゲート テクノロジー ホールディングス
- アイアン マウンテン
- コノコ フィリップス
- レジェンシー センターズ
- パブリック ストレージ
- サイモン プロパティ グループ
- エクソンモービル
- フェデラル リアルティ インベストメント トラスト
- マラソン ペトロリアム
- ウェルタワー
セクター詳細
高配当ETFといえば、VYM、SPYD、HDVのこの3トップが有名です。
SPYDの構成銘柄は77社です。
・VYM 414社 ・SPYD 77社 ・HDV 74社 *2021年6月現在
SPYDの特徴は、S&P500の高配当銘柄の上位77社で構成されていて、それを均等的に組み入れていることです。
最近よく耳にするS&P500は、S&Pは「Standard & Poor’s 500 Stock Index」の略でS&Pダウ・ジョーンズ・インデックスが算出している株価指数です。S&P500はその指数によるアメリカのトップ500社になります。
SPYDはS&P500の中で配当利回りの高い上位77社で構成されており、会社の大小関係なく均等配分(1社平均約1.3%)で運用しています。
日本に置きかえると、日本のTOP500社の中から配当利回りの高い上位77社に均等的に投資しているというイメージです。
例えば、東証一部の場合、今現在JTが配当利回りがトップなのでそこに多めに投資して高配当を狙おう、というのではなく、上位77社そのすべてに均等配分しています。
それゆえ、高配当ETFの3トップの中でも、今現在はVYM、HDVをおさえて、一番高い配当利回りを記録しています。
高配当ETFの3トップ: SPYD、VYM、HDVの比較検討
SPYDは配当利回りの高い77社で布陣を組んでいますが、その一方でボラティリティーの大きさが懸念の一つです。
*ボラティリティーが大きい銘柄は高いリスクも共存します。
*トータルリターン=評価金額+受取分配金額ー購入額 ⚫︎ざっくり粗利みたいなイメージ
*ボラティリティ=価格変動の大きさ ⚫︎パーセンテージが高いほど価格変動が大きい
ここで、高配当ETFトップ3であるSPYD、VYM、HDVの直近12ヶ月と36ヶ月のトータルリターン比較表を紹介します。
ここで導けるのはSPYDは、過去12ヶ月、36ヶ月ともに価格変動が一番大きいETFということです。
それに伴うリターンも高いものがあるのですが、この価格変動をリスクとするのかアドバンテージとするのか、どう捉えるかがポイントになります。
尚、コロナ前までは最高値を記録していたものの、コロナショックで株価が40%以上の暴落を見せ、株価が回復するまで1年近く要した経緯もあります。
直近12ヶ月(2020年6月29日〜2021年6月29日)
緑=SPYD 青=VYM 茶=HDV
⇦トータルリターン
SPYD53.2%、VYM38.2%、HDV24.5%
⇦ボラティリティー
SPYD23.1%、VYM15.0%、HDV14.7%
直近36ヶ月(2018年6月27日〜2021年6月29日)
緑=SPYD 青=VYM 茶=HDV
⇦トータルリターン
SPYD25.6%、VYM39.2%、HDV27.5%
⇦ボラティリティー
SPYD28.3%、VYM22.2%、HDV22.1%
ボラティリティの高さは過去1年、過去3年でもこの3銘柄中トップです。
コロナショックの暴落
3ヶ月間:SPYDの運用成績と受取配当金
2020年3月に1回購入、今現在の保有数は44株です。
投資額は約18万円。
評価損益で+1万円以上、損益率+7.27%は堅調な成績と判断しています。
6月の受取配当金
6月分の配当時期に保有していたのは44株です。
44株x$0.39891=$17.55 ⇨受取配当金 $12.60
*3月の配当金が$0.636159とのことなので、3月と比較して$0.237249(約36%)の減配です。
まとめ
今回紹介したSPYDは、高いトータルリターンと高いボラティリティの諸刃の剣のようなETFです。
価格変動が大きいからこそ高いリターンが得られるということはあると思います。
ただSPYDは売却益で資産形成するには価格変動のストレスを感じる銘柄だと思います。
高配当を狙うべくラインナップされた77社ですが、コロナショックの時の暴落、そしてその回復の遅さを見ると、他のETFと比較し、精神的に楽な運用ではないかもしれません。
SPYDは私が保有している高配当ETF(SPYD、VYM、HDV)のなかで投資金額が最も少額の銘柄です。
長期的にみると運用開始の2015年以降(コロナショック以外では)堅調に上昇推移しており、過去最高値を更新していきそうなのでもう少し様子を見ていきます。
今回の記事を参考にしていただき、SPYDがひとつの選択肢になると幸いです。