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スロー
40代 男性
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【米国株投資】これからの米国株投資。過去の歴史と実績で今後に「備える。見通す。未来志向。」

日本経済が停滞している中、「貯蓄から投資へ」の流れが加速し米国株投資がブームになっています。

とりわけ、米国株の回復も相まってそのブームを後押ししています。

「毎月5万円の年利5%で20年後に2000万円になる」と評されることも多い米国株、これからの10年20年と長期にわたる投資に不安を感じる方も多いのではないのでしょうか。

米国株に投資するにあたり、S&P500の存在は米国株式市場の動向を知る上で必要不可欠です。

S&P500の動向を把握することによりインデックス(ETF)・個別銘柄のいずれの投資においても米国市場全体をより正確に把握できるでしょう。

今回は、S&P500とそれを支える米国経済(GDP)米国ドルの過去の歴史と現在の実績を交え、今後の米国株投資を紐解いていきます。

今回の記事でわかること

・S&P500は長い歴史の中で8度の大暴落を経験をするが、その都度回復し右肩上がりに上昇している

・S&P500は2020年のコロナショックでもV字回復を果たし、過去最高値で乗り切った

・S&P500は今もなお過去最高値を更新している

・米国経済は過去90年で5回の大きな暴落を経験しているが、その都度回復し右肩上がりで成長している

・米国は長らく一貫して世界最大の経済大国(GDP*PPPベース)だったが、2020年以降はその首位を中国に譲るものの、米国は2021-2022年も微増な成長が予測されている

・世界のマネーサプライはゴールドと米国ドルに支配されている

結論

今は株価が好調ですが、暴落は必ず起きるといえます。暴落時には下落幅にとらわれず未来志向のマインドをもって長期運用していくのが最適解です

Contents

S&P500と歴史的大暴落

S&P500の歴史とその特徴

S&P500のS&Pは「Standard & Poor’s 500 Stock Index」の略でS&Pダウ・ジョーンズ・インデックスが算出している株価指数です。S&P500はその指数による米国企業のトップ500社になります。

その歴史は古く、1860年にプアーズパブリッシング社が鉄道業界向けに投資家ガイドを発刊したことに始まり、1923年にスタンダード・スタティスティックス社が毎週計算される223の米国企業で構成される株式市場指数を開発しました。

*1941年にプアーズ・パブリッシング社とスタンダード・スタティスティック社は合併し、「Standard & Poor’s(スタンダード・アンド・プアーズ)」(S&P)を設立します。

その後、1957年に現在の500社のインデックスに構成され、今日まで構成銘柄を組み替えながら60年以上にわたり S&P500は維持されています。

S&P500は11のセクターで構成され米国株式市場の時価総額約80%を網羅していることから米国株式市場の動向を知る上で役立つ指標です。

S&P500:11のセクターと構成比率

セクター構成比率

  1. 15.2% 資本財
  2. 14.7%  IT
  3. 13.3%  金融
  4. 12.8%  ヘルスケア
  5. 12.1% 一般消費財
  6. 6.4%  生活必需品
  7. 5.9%  不動産
  8. 5.8%  素材
  9. 5.5%  公益事業
  10. 4.2%   エネルギー
  11. 4.1%   コミニュケーション

*2021年5月28日現在

8度の歴史的大暴落

さて、その長い歴史を有するS&P500ですが、その株価指数はずっと右肩上がりだったわけではなく、歴史的大暴落を8度経験しています。

大暴落を経験しては回復を成し遂げ、長期的には右肩上がりで推移しており、2021年に入ってもなお過去最高値を更新し続けています。

S&P500の過去8度の大暴落

暴落時期と株価暴落率

  1. 1929年8月~1932年6月:-86% ブラックチューズデー*世界恐慌
  2. 1937年2月~1938年3月:-53%
  3. 1968年11月~1970年6月:-33%
  4. 1972年12月~1974年9月:-46%
  5. 1987年8月~1987年11月:-34% *ブラックマンデー
  6. 2000年3月~2002年10月:-49% *ITバブル崩壊
  7. 2007年10月~2009年3月:-56% *リーマンショック
  8. 2020年2月~2020年3月:-34%  *コロナショック
  • 1920年代 x1回
  • 1930年代 x1回
  • 1960年代 x1回
  • 1970年代 x1回
  • 1980年代 x1回
  • 2000年代 x2回
  • 2020年代 x1回

1920年代-2020年代:合計8回

年代別に分けるとおおよそ10年に一度のペースで歴史的大暴落に直面していることが分かります。

それと同様に、その暴落を回復へと転じさせその都度右肩上がりに上昇させているのがポイントです。

2020年コロナショックと S&P500

2020年、S&P500のV字回復

2020年:S&P500の実績

https://howmuch.net/articles/sp500-index-performance-in-2020

出典:HowMuch.net, a financial literacy website

2020年、コロナパンデミックにより世界は大きなダメージを負いました。

ただ株式市場はそうではなく、S&P500は2020年を過去最高値と共に締めくくりました。

2020年は年初は$3,258でしたが、3月23日に$2,237に暴落し、年末にはV字回復を果たし当時の過去最高値$3,756を記録しました。特に4月は S&P500の長い歴史で最高の月になり12.7%の収益をあげました。

世界中の人々が苦しい年を経験したにも関わらず、株式市場は上昇したのは、米国および世界中の経済刺激策によるものが大きく、2020年12月にワクチンが承認されたことにより株式市場はよりスピード感をもってV字回復を果たしました。

そして2021年、S&P500は連日の過去最高値を更新

7月2日現在、今もなおS&P500は7営業日連続で過去最高値を更新しています。

S&P500の11のセクターでは、ハイテク株を筆頭に一般消費財、コミュニケーション、ヘルスケア、不動産のセクターが上昇中です。*その一方で、金融とエネルギーは下降しています。

米国経済(GDP*PPPベース)の過去40年と2021-2022年 *PPP=購買力平価

世界最大の経済 *国別GDP(PPPベース):1980-2022

https://howmuch.net/articles/worlds-biggest-economies-over-time

出典:HowMuch.net, a financial literacy website

このグラフは国際通貨基金(IMF)による現在の価格数値に基づいて国際ドルに調整された各国のGDP(購買力平価GDP)です。

1980年から10年単位のグラフですが、米国は1980-2020年の過去40年間一貫して世界最大の経済を維持していました。

2020年にその座を中国に明け渡し、2021-2022年も中国は世界最大の経済大国になると予想されています。

米国は2020年$20.81兆⇨2022年$22.97兆と微増ながら成長すると予想されているので、

米国株式市場は堅調な上昇推移を見通すことができます。

*2020-2022年のランキングはさほど大きな入れ替えはないですが、このコロナパンデミックの影響もあり、世界全体の大きな成長率は見込めません。ヨーロッパに至っては、1980-2020年においてイタリアはTOP10から脱落し、ドイツ、フランス、イギリスは全てランキングを下回っています。今後はヨーロッパ経済の下降が懸念されていますが、その一方で新興国の台頭が期待されています。

米国経済(GDP)の歴史 1929年-2019年 

米経済史の年表

https://howmuch.net/articles/timeline-us-history

出典:HowMuch.net, a financial literacy website

                         *年次を横切る紫色のラインは景気後退を示しています。

このグラフは1929年-2019年の90年間の米国の経済(GDP)成長です。

米国経済は1929年以降長年の上昇軌道を続けており、長期的には依然として順調に経済成長を遂げています。

この90年間で起きた最も大きな増加と減少は1930年代と1940年代で発生しました。

1929年に米国に端を発した世界恐慌は明らかに1930年代の米国経済に大きな打撃を与えましたが、

その後、第二次世界大戦以降は経済成長に拍車をかけ右肩上がりに推移していきます。

GDP成長の5つの最高の年と経済成長率

  1. 1942年:+18.9%
  2. 1941年:+17.7%
  3. 1943年:+17.0%
  4. 1936年:+12.9%
  5. 1934年:+10.8%

GDP低下の5つの最悪な年と経済成長率

  1. 1932年:-12.9%
  2. 1946年:-11.6%
  3. 1930年:-8.5%
  4. 1931年:-6.4%
  5. 1938年:-3.3%

米国ドルは今もなお世界を支配している

世界中でどれだけの通貨が価値のあるのか *全通貨=ドル換算

出典:HowMuch.net, a financial literacy website

世界最大の通貨

  1. ゴールド
  2. 米国・ドル
  3. ユーロ
  4. シルバー
  5. 中国・人民元
  6. 日本・円
  7. インド・ルピー
  8. ビットコイン
  9. ロシア・ルーブル
  10. イギリス・ポンド
  11. スイス・フラン

このグラフで注目すべきは、中国が世界一の経済大国ですが世界中で流通している通貨は米国ドルということです。中国は世界一の経済大国ですがその通貨の人民元は$1兆であり、米国ドルの$1.7兆と半分近くの差があります。

これを見ると世界のマネーサプライはゴールドと米国ドルに支配されていることが分かります。

*驚くことに、日本円、ルピーと続き、ここでビットコインが登場します。暗号通貨が世界のマネーサプライを脅かす不気味な存在になってきています。

まとめ

今回は、S&P500、米国経済(GDP)、米国ドルの3つの切り口から分析しました。

米国経済は過去幾度となく暴落を乗り越えてきてはそれを上回る成長を見せ、米国ドルは世界でその力を発揮し続けています。

コロナショックにより世の中はいまだに混乱を続けていますが、米国および世界中の経済刺激策により米国株式市場は好調な株価で推移しています。

その一方で、不況を感じる実体経済と離れていく株価はいずれ崩壊するともこのまま好調を維持するとも言われています。

過去の歴史を振りかえると10年に一度のペースで暴落がやってきます。

その暴落は10年後なのか来年なのかいつかは誰にも分かりませんが、暴落が来てもその不況は永遠に続くことはなく、毎回それらを上回る回復をしてきました。

米国株を運用していくには、やがて来る暴落を想定した上で、下落幅にとらわれず、長期的な投資計画を運用をしていくことです。直近のコロナショックの暴落が1年でV字回復したように、未来志向の戦略が最適解です。

今回の記事を参考にしていただき、今後の米国株投資にお役に立てれば幸いです。

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