こんにちは!スローです。
僕は昨年末に脱サラした40代男性です。
元 広告営業マンです。
FIREはFinamcial Independence, Retire Earlyの頭文字で
日本語でいうと経済的自立と早期退職、になります。
Financial(経済的)Independence(自立)Retire(退職)Early (早期)= FIRE
FIREとは株や不動産の資産所得>年間の支出を上回った状態のことをいいます。
アメリカで話題となり、近年日本でも浸透してきている考え方のひとつです。
株や不動産なんて一部のお金持ちにしかできないよ、というとそんなことはありません。
ここでは、FIREの仕組みと種類、そして大きな資産がなくても小さなスタートでFIREを実現できるサイドFIREを紹介していこうと思います。
少しでも役に立てると嬉しいです。
サイドFIREってなに?
生活費の約半分を稼げばいいという考え方
ライフワークバランス中心のFIRE、別名 バリスタFIREと称されるのも、
コーヒーをゆっくり淹れるバリスタさんの優雅でゆっくりとしたところからだそうです。
今までの生活品質は落とさずに、余裕ある時間で本業、バイトや副業で収入確保。
定年を終えて嘱託勤務しているお金の心配のなくなったのんびりおじさんもそうかもしれませんね。
FIREの種類
FIREには3つの代表的な種類があります。
FAT FIRE(ファット・ファイア)
十分な資産で悠々自適に生活できているFIRE。自由気ままの暮らしを堪能。
完全リタイヤ組とでもいいましょうか。
LEAN FIRE(リーン・ファイア)
質素倹約の節約FIRE。必要最低限の暮らしで支出を抑えるFIRE。
サイド FIRE (バリスタFIRE)
FIREするには年間支出額の25年分!?
一般的にFIREを達成するには年間支出額x25年が必要といわれています。
それは4%ルールというトリニティスタディという実験結果によるもので、
資産を運用しながら、資産の4%を毎年売却しても資産がなくならないといいうルールです。
ざっくりいうと、月20万円を使う人は年間240万円の25年分、6,000万円の資産を作れば
毎年4%取り崩しても6,000万円の資産は高確率で手元に残り、労働所得なくその生活を維持できるということです。
*4%ルールで取り崩す際は、値上がり益に20.315%課税されることを考慮します。
月間支出額 | 年間支出額 | FIRE必要額(25年間合計) |
---|---|---|
20万円 | 240万円 | 6,000万円 |
30万円 | 360万円 | 9,000万円 |
40万円 | 480万円 | 1億2,000万円 |
ただこれをいきなり見ると、
これから6,000万円!??これから1億2,000万円!??
これからこんなにも貯金するなんて無理なんて思うかもしれませんが、これは貯金のみで増やすわけではなく、
資産運用の利回り、複利の力で形成していくという前提です。
複利の力
アインシュタインが「人類最大の発明」と称した、「複利の力」。
複利とは「利子が利子を生む」という仕組みです。
つまり、年利5%の場合
1年目:100万円x 1.05=105万円
〜利子が利子を生んで〜
2年目:105万円x1.05=110万2,500円
3年目:110万2,500円x1.05=115万7,625円
となり、長い時間をかけていけばいくほど元本は増えていきます。
それが元本100万円x20年間(年利5%)だとすると、それは一気に265万3,000円となり、3倍近くお金が増えていきます。
これが複利の力です。
複利の力:毎月5万円を25年間資産運用した場合
利回り5%で運用したとすると以下が想定になります。
毎月の積立額 | 年間の積立額 | 25年の積立額合計 | 利回り5%運用 | 25年後の積立結果 |
---|---|---|---|---|
50,000円 | 600,000円 | 15,000,000円 | 14,287,000円 | 29,287,000円 |
+1428万円!
複利の力:毎月10万円を25年間資産運用した場合
入金力を上げて10万円にしたとすると
毎月の積立額 | 年間の積立額 | 25年の積立額合計 | 利回り5%運用 | 25年後の積立結果 |
---|---|---|---|---|
100,000円 | 1,200,000円 | 30,000,000円 | 28,573,000円 | 58,573,000円 |
+2857万円!
銀行預金:毎月5万円を25年間積み立てした場合
例えば、毎月5万円を25年積立をします。日本のメガバンクの普通預金の金利は2021年6月現在、0.001%なのでそれを参考にします。
毎月の積立額 | 年間の積立額 | 25年の積立額合計 | 利回り(0.001%) | 25年後の積立結果 |
---|---|---|---|---|
50,000円 | 600,000円 | 15,000,000円 | 2,000円 | 15,002,000円 |
25年間積み立てたのに+2,000円!??
銀行に貯金しておくだけだと
資産形成が遠くなりますね
サイドFIRE:半分の労働力x複利の力でFIREを加速
サイドFIREの半分の労働力について話を戻します。
半分の労働力で必要資金を稼げるとなると、用意しなくてはいけない必要資金も半分になります。
そこで毎月の入金力をアップさせて、複利の力を借りるとさらにFIREまでの道のりは加速します。
① 月間支出額20万円→年間240万円x25年分=6,000万円必要 →*労働で半分稼げば3,000万円
*毎月5万円の積立運用(利回り5%想定)の場合、25年4ヶ月で3,000万円に到達。
*毎月10万円の積立運用(利回り5%想定)の場合、16年4ヶ月で3,000万円に到達。
② 月間支出額30万円→年間360万円x25年分=9,000万円必要 →*労働で半分稼げば4,500万円
*毎月5万円の積立運用(利回り5%想定)の場合、31年7ヶ月で4,500万円に到達。
*毎月10万円の積立運用(利回り5%想定)の場合、21年4ヶ月で4,500万円に到達。
③月間支出額40万円→年間480万円x25年分=1億2000万円必要 →*労働で半分稼げば6,000万円
*毎月5万円の積立運用(利回り5%想定)の場合、36年4ヶ月で6,000万円に到達。
*毎月10万円の積立運用(利回り5%想定)の場合、25年4ヶ月で3,000万円に到達。
ここでわかるのは、毎月積み立てる金額によってFIREを達成するまでの期間が大きく変わるということです。
この積立金額を増資させるには、支出の見直しと入金力アップです。
支出の見直し→毎月の固定費や飲食費の見直しをする
入金力アップ→転職や副業、資産運用して入金力を上げる
サイドFIREまでの道のりには、日々の倹約x資金運用が不可欠なので、
小さなスタートから資産を貯めていきましょう!
サイドFIREのメリット
サイドFIREするにも労働があるじゃん!となりますが、目指すメリットもあります。
メリット 1:用意する金額が半減する
労働で半分稼げば、投資期間の25年も半分となり資産形成期間も加速します。
本業での所得を上げるか、副業をはじめて資産運用に回すか、運用に投じる金額が増えれば
増えるほど加速していきます。l
本業での給与アップがあればいいのですが、今はその運用資金のために副業をする人も増えてきています。
メリット 2:人的資本がゼロにならない
労働で半分稼ぐということは稼ぐ力があるということ。人的資本が発動されているわけです。
いつでもフルタイム労働に戻ろうと思えばいつでも戻れる土壌はあります。
一方、完全リタイヤの人は資産運用のみで生活しているので、有事に弱いです。
資産による収益が頼りなので人的に稼ぐ力がゼロです。
いざ社会復帰、就職するとなると空白期間が長いのでなかなか再就職が難しいです。
メリット 3:労働は心身の健康に良い
完全リタイヤすると社会から断絶されたと感じ、
人と交流する機会も極端に減少するので社会性の低下に不安を感じる人も多くいるそうです。
人や社会とのつながり、
やりがいや達成感、
これらは人生に充実感をもたらしてくれます。
労働による過度なプレッシャーやストレス、身体的疲弊は避けたいですが、
お金だけの為からの労働から解放され、自分の好きな仕事をしていくという選択肢を
適度な労働環境の中、FIREの成功率アップ、人生の充実感をあげていくことができます。
まとめ
サイドFIREは、お金のための労働から解放されて、
自分の人生を心豊かに過ごせるライフワークバランスの取れた生活を目指すことができます。
誰でも、生活費を稼ぐための仕事やお金の悩みから解放され、自分の時間を好きなことに使いたいはず。
サイドFIREならそんな生活を誰でも目指すことができます。
サイドFIREまでの道のりには、資金運用が不可欠なので、
・支出の見直し→毎月の固定費や飲食費の見直しをする
・入金力アップ→転職や副業、資産運用して入金力を上げる
できる範囲から少しづつ資産を貯めていき
心豊かなライフワークバランスを見据えて、
小さなスタートからサイドFIREを達成していきましょう!